お酒を飲めない私が、お酒のお話をします。(笑)
【楽園を去るもの】の中では、数種類のお酒の名前が出てきます。
『ワイン』、『エール』、『ミード』
どれも古い時代から飲まれていたお酒ばかりです。
ワインについては、皆さんもよくご存知でしょうから、説明を省きます。
ここに書くのは、エールとミードについて。
エールとはビールのことです。(イギリスが舞台ですので)
ですが、ここで言うビールは日本で売られているものとは製法も味もかなり違うもののようです。詳しい製法は煩雑なので省きますが。
日本のビールと欧米のビールを比べると、欧米の(特にヨーロッパの)ビールは味が濃厚だそうです。特に有名なドイツの黒ビールなどは好き嫌いが分かれる・・・・・とか聞くのですが、私は飲めないものでよく分かりません。(笑)
その欧州の現在のビールよりも、昔のビールは更に濃厚だったようです。
記録によると現在の消費量の数倍は飲んでいたと聞きます。カロリーや栄養も豊富だったらしく、ただの飲み物というよりも栄養補給飲料のような役目を持っていたらしいです。
ですから、朝からエール。のどが渇いたらエール。スープ代わりにエール〜♪ (笑)
中世の欧州を舞台にした小説などには、必ずと言っていいほど、朝食(というか、第一食)にはパンとエールと肉。それとあれば林檎というメニューが出てきます。(ただし、貴族階級)
庶民はもちろん肉などないのでしょうねぇ。
その頃の食事が一日2回だったことを考えると、カロリーと栄養豊富なエールがつくというのもアリなのかな?なんて思いますが。
アルコール度数は今よりも低かったのかもしれませんが、飲んべぇじゃないとやってられませんよね。(苦笑)
現在は、風味付けとしてホップという麻科の植物を使用していますが、昔はどんより濁っていたビールを澄ませ、苦味をつけるために、ありとあらゆるものが添加されていました。
例えば、こけもも、杜松(としょう)の実、オークやブナの樹皮、濶葉樹の葉、サルビア、没食子(もつしょくし)等々です。
ホップがビールの製造に利用されるようになったのは、ようやく7世紀頃になってからのようですが、ホップだけが使われるようになったのは、もっと後のことらしいです。
さて、ミード。
日本では蜜酒と翻訳されます。
(『蜜酒』としてネットで調べると、なぜかゲームやら北欧神話のサイトに繋がってしまって、お酒のサイトに繋がりにくかったです。(苦笑))
文字通り蜂蜜を水で薄めて発酵させたもの。
蜂蜜だけでは濃厚なので腐敗も発酵もしませんが、滅菌した水で薄めると中にある酵母が働き出して発酵を始めるので、簡単に発酵を始めるそうです。
もっとも日本で売られている蜂蜜の多くは既に加熱殺菌してあるものがほとんどだそうですので、水を加えてもミードにはならないらしいですが、代わりにイースト菌を使う事によって作る事が出来る。と書いてありました。
ただし、これは酒造法にひっかかります。という但し書きつき。(笑)
でも、詳しい製造法が書いてあるし。(苦笑)←ネットで『ミード』と検索するとすぐに出てきます。
飲んでみたい方のために。
某Y養蜂所とかK酒造では市販しているようですが、クレオパトラが愛飲したお酒というキャッチがついているのが楽しいです。
度数は11度〜12度 日本酒くらいでしょうか? とても甘いお酒みたいですね。
ちなみに、
蜜月(honeymoon)とはゲルマンの習慣で、婚礼から1カ月の間、新婚夫婦がミード飲み続けて子作りにいそしむ期間のことをさしたそうです。
蜂蜜には精力剤とか媚薬とかの意味合いもあったそうですが・・・・・。
そんな飲みものをケイの飲ませたらまずいですね。
・・・・・飲ませちゃだめじゃない、ユーキ。(笑)
あ、ケイのことだから、何を飲ませても飲ませなくても、ユーキを見たとたんにその気になるのかも。(爆)