悠季といったらヴァイオリン。ヴァイオリンといったら悠季。と決まっていますが、(笑)今回の「楽園を去るもの」の舞台は現在のヴァイオリンの形が完成する前の時代が舞台になっています。

いくらちゃらんぽらんの私でも、あるはずのない楽器を持たせるのは気がひけます。

そこで、古楽器のヴァイオリンの原型について調べてみました。

ヴァイオリンが完成したのは16世紀のイタリア。でもそれ以前にもバロック楽器としてヴァイオリンのもととなる楽器が存在していたようです。10世紀くらいには現在の形にほぼ近い擦弦楽器があったそうです。

・・・・・しめた。(笑)

 

ブリテン諸島に現れたのは紀元前数百年、クリュース(crwyth)というハープを原型にしたものといういわれています。しかしながらこの楽器が歴史の中でいつまで受け継がれたかは不明です。一般に擦弦楽器はアジアの騎馬民族によってヨーロッパにもたらされ、各地方の民族楽器として浸透し、その後地域ごとに多種多様な発展をし多くの楽器群が出現したというのが定説のようです。

ですから、今回ユーキが手に入れた楽器は東方(アジア)から楽師が持ってきたものという設定にしました。

それらの古楽器の名前を調べてみたのですが、

rebec(レベック)、gigue(ジーグ)、vielle(ヴィエル)、lyre(リラ)、別名をlyre viol(リラヴァイオル)、viole(ヴィオール)、fiddle(フィドル)・・・・・などが出てきました。

rebecはチェロの先祖のヴィオラ・ダ・ガンバのそのまた先祖。

gigueはギターの先祖らしいです。

vielleは手回しの擦弦オルガン(?)のような構造らしいです。別名はハーディー・ガーディー。

残りはリラ・ヴァイオル、ヴァイオル、ヴィオール、フィドル・・・・・。

ヴァイオルは英語、ヴィオールはフランス語で、同じものを指すらしいことが分かってきました。もっとも、地域差でいくらか違うのかもしれませんが。

う〜ん、どうしよう・・・・・?

どうせ最初からホラを吹いているのですから、こうなったら見た目と名前で選ぶことにしました。(笑)

図書館にあった本の中に写真が幾つか掲載されていて、その中の一枚に「ヴァイオリンの原型」と書かれた「リラ」がありましたので、それにしました。確かに姿かたちはヴァイオリンです。

ただし、背板には見事な彫刻が施されていましたが。(笑)あの時代は音の質よりも装飾性のほうが重要だったのかもしれませんね。

音の質は分かりませんので、もしかしたらヴィオラに近い音なのかもしれません。

フィドルを選んでもよかったのですが、現在もこの楽器は立派に活躍しており、アイリッシュフィドルといって民族楽器として有名です。ユーキが持っているのは現代ではほぼ失われた楽器としておきたいので選びませんでした。

 

というわけで、今回のユーキの楽器はリラです。楽器の時代が多少ずれているらしい事はお目こぼしを。

画像は、中世のフィドルですが、リラもこんな形だったようです。何しろこの天使様がかわいかったので、資料に使ってしまいました。(笑)

現在のヴァイオリンよりも厚みがなくて、ネックの天辺、(『スクロール』というのでしょうか?)のところがライオンの彫刻になっていて、背板には丁寧な彫刻が施されていると思っていてください。弦はヴァイオリンと違って、3弦から7弦まであるものもあったそうで、ユーキが持っているのはヴァイオリンと同じく4弦だと思ってください。

(余談ですが、スクロールは音質に変化をもたらさないものなので、グァルネリのスクロールは手を抜いてあると読んだ資料には書いてありました。(笑))

 

もっともユーキくんは、ヴァイオリンを持っている、と考えていただいたままでも全然構わないんです。話には問題ありませんから。(笑)

だからどうでもいい話なんですけどね。σ(^◇^;)

 

本当はlyreだけですと、スペルが同じなのでハープ類のライアーのことも指すらしいのですが(「千と千尋の神隠し」のテーマ曲で使っていた小型のハープ)リラヴァイオルでは長すぎるので、リラと表記しました。

 

ちなみに、lyrですとライラと呼んで、琴座のことなのだそうですが・・・・・。(笑)

調べている時、スペルを間違えてしまって、ヴァイオリンが出てこないじゃない!と泣きました。(x_x;)

 

 

 

フィドル: fiddle とは「子牛のようにはねる」というラテン語が語源だそうです。
元々イングランドにはフィドルと言う別の擦弦民族楽器があったそうです。
民族楽器フィドルは形や弦の数も様々だったようですが、後にヴァイオリンが徐々に各地に浸透したときに、同じ擦弦楽器なので、その土地で使われていた奏法が適応され、名前も元の楽器に取って代わったと思われます。
民俗音楽、特にアイリッシュやカントリーではヴァイオリンをフィドルと呼ぶのが習わしとなっています。

 

弦を弓で擦って音を出す、いわゆる擦弦楽器の起源に関しては諸説があるのですが、フィドル(fiddle)とヴァイオリン(violin)は今日では楽器としては全く同じものを指しますが、本来フィドルのほうが歴史が古く、ヨーロッパにおいてはレベック(rebec)あるいはレバブ(rebab)などを経てヴィオール属、ヴァイオリン属の楽器に変遷したといわれています。16世紀にほぼ完成されたスタイルで突如出現したイタリアのヴィオリーノ(小さなヴィオラ)がヴァイオリンです。似たような楽器でしたがネックが丸く単音を弾けるようになったことなどから、ヴァイオリンがフィドルにとって代わります。

 

 

以上、インターネット調べからの抜粋

 

 

少ない資料からの検索でしたので、間違いやら思い違いをしているかもしれませんが、私の書く話は結局のところ・・・・・、嘘話ですから〜〜! (残念!(笑))

どうでもいい話
Part 2