『アンダルシアのそよ風』感想文&妄想文

またまた感想文(妄想文(笑))を書いてしまいます。σ(^◇^;)

実を言いますと、内心では今回の新刊の出来についてドキドキしておりました。
前回、前々回とちょっと不満がありすぎたもので。

この二冊については、特に秋月先生の副業というか本業というか(笑)某職がお忙しかったようですので、それが原因なんだ!と言い訳をして無理やり自分を納得させていたのですが、もし今回の出来まで悪ければどうしよう?

フジミへの情熱が冷めて適当な文章を書くようになったのか、それとも出版社の言うがままに書くだけのそれこそ帳面消しをするだけになったのかと心配しておりました。

このままだらだらと惰性で書いているような駄作続きになってしまって、自然消滅してしまうのか・・・・・?と不安がむくむく。

でも、どうやらそうはならなかったようでホッとしています。(まあ、前回の本の出来は某職の多忙が原因だとしたら、プロとしては遺憾なことであるのですが)

特に前作の「逡巡という名のカノン」の時は、まず最初に例の赤い革の表紙に日記を悠季が盗み読みするシーンで始まってしまったので、すごく抵抗がありました。

たとえ恋人同士でも日記を読むのはいかがなものか。それも二度目。
最初は日記と知らずに読んだということで許されるとしても、二度目はまずいでしょう。

それをさらりとやられて、『秋月先生の倫理観はどーよ?』と内心困ったなーと思っていました。

もっと時間と気持ちに余裕があれば、違う方法で圭の内面の悩みを書いていたのでは・・・・・?とも思えましたし。
・・・・・そのまんまだったかもしれないけど。(≧∇≦)

今回は最後まで気持ちよく読むことが出来ました。←それが当然なんだって。

教師としての道も軌道に乗ってきたようで、無事試験も終わったようですし。

今回の新刊は全面悠季の音楽家としての面が出てきて嬉しかったです。

音楽面については私はまったくの門外漢ですので、曲に対する取り組み方がどうなのか ということは分かりません。
へーほーと感心するばかりです。(笑)

(たとえフラメンコとハンガリー舞曲との間にどれほどの共通点があるのか?という疑問を持ったとしても、ね)

確信犯でスピードアップさせた(おーい)三条さんともきっちり息を合わせて素晴らしい演奏をしたようで、その描写がよかったです。(*^^*)

ただ、曲に対する取り組み方が、以前ヴィオッティ・コンクールの予選の時、アルビノーニのソナタを弾いた時に出た方法論をそのまま踏襲しているようで、今更考え付くようなものか?ともちらっと思いましたが。(;^_^A

次回の本では飯田さんとの演奏が入ってくるんでしょうか。それにしてもせわしない。フジミの定演が終わると福山教授のところの発表会、飯田さんとの四重奏。これに『雪嵐』ではM響との競演が10月に出てくる予定ですよね。まあ、予定は未定ではありますが。



前回、私が書いた妄想文の中で、圭がサムソンと契約したのは、悠季を使って脅迫まがいのことをされたのではないか?という私の妄想は間違っていたようですね。・・・・・ちょっとがっかり。(笑)

ただ単にフジミの練習場を作るために荒稼ぎをしたかった・・・・・ですか。

もっとも、ごまかしや嘘も上手な圭のことですから、もしあったとしても悠季に口を割るはずはありませんよね。←負け惜しみ




いつもの秋月先生のうっかりは今回も散見されているようですね。(笑)

私は自力では見つけられなかったのですが、H様がいくつも見つけていられたので、ついついズルをして(笑)教えていただきました。ありがとうございます!

どうも私は人名地名を記憶しているのが苦手ですので、教えていただいて、「なるほど!」と感心してしまいました。

ほとんど間違い探し本ですな。(爆)




ところで、今回というか特に日本に帰ってきてからの話の中で、料理を作るシーンが多いように思うのは私だけでしょうか?

今回の話の中では特に料理方法が丹念に書かれていましたね。料理のレシピ本じゃないでしょう!と言いたいくらいに。

この本を見れば和風の夕食1回分の作り方が詳しく分かります。(爆)
ちょっとしたコツまで書かれてます。魚を焼く時はグリルに先に火を入れて、温まってから魚を入れる、とか。(笑)

初期の頃の悠季の食生活ってさほど凝ったものではなかったように思うんですけどねぇ。

・・・・・まあ美味しそうですからいいですけど。(笑)←いいのか?

すっかりベテラン主婦と化した(爆)悠季のようですが、もったいないの気持ちはちゃんと持ち続けているようで、綺麗なリボンは取って置く。きっとスーパーに行った時はビニール袋も多めに貰って来るんだと思います。σ(^◇^;)

もったいないから使わないままでクローゼットの奥に仕舞ってあった桐ノ院圭氏の渾身の作品も使ってみるわけで。

私の作品の中に使ってはいますけど、まさか本当に本作にも出てくるとは思っていませんでした。(笑)
先生も、使わないのはもったいないと思ったんでしょうか。

どうせならリボンももったいないので有意義な使い方をして欲しかったんですが・・・・・。←個人的願望
リボンで悠季をぐるぐる巻きにして・・・・・・・・・・(妄想爆発中)
いかん、いかん。話を引き戻さなくては。





文中に【ロビー・ラカトシュ】という演奏家のことが載っていましたが、たまたま私はこの方を知っておりました。

うろ覚えなのですが葉加瀬太郎さんがこの方の弾かれる『ひばり』を絶賛しているTV番組を見たことがあるんです。
バイオリンでひばりの鳴き声を再現してみせ、超絶技巧を駆使したバイオリニストだと記憶しておりましたが、改めて聴いてみるとやはりすごい。フラジオレットもとっても綺麗だし、早いパッセージもすごいです。

かなり装飾的というかしつこいというか(笑)コテコテの演奏ではあります。

下に掲載した写真は近くの図書館で検索したら出てきたので借りて来たラカトシュのCDです。
「バイオリンの怪人あらわる!」というあおり文句が笑えます。(笑)

改めてみてみると、髭を生やした生島さんがバイオリンを弾いている!(爆)という感じでしょうか?

このCDがデビューCDだそうですので、福山教授が悠季に聴かせたCDはたぶんこれ。
つまり、秋月先生が参考にしたのはこのCDだと思います。
発売は1998年4月。
・・・・・ああ、合ってますね。(爆)

ちなみに、私が図書館から借りて来たCDは再販で、1998年7月発売でした。





今回は表題の話の他に、『独り寝・白王女』という話も一緒でした。

猫を飼ってらっしゃる先生らしい丁寧な猫の描写。我が家には猫がいないので、たぶん。(笑)

燦子奥様や御前様(ハツさんだったら大旦那様ですね)が、かわいがっている様子がよかったです。

そして、もう一つハツさんの施設を訪問し、和解した様子がしみじみとしていていいですね。
ハツさんって初期の頃の話ではかなり重要な登場人物なのに、やっと苗字が分かりましたね。(笑)
フルネームで一度しか出てこない人物の名前を書かれていたりするのに、ねぇ?
今まで出ていなかったということに気がついてびっくりでした。




ところで。
圭がホテルの電話を壊したという記述があるのですが、他にも電話かあるいは他の何かを壊した(あるいは、壊すんじゃないかとからかわれている)ような記述ってありませんでしたかね?

「開けゴマ!」でドアを壊したことや悠季に「皿割り名人」と言われていたことは覚えているんですが、他にも何かあったような記憶があるんですが、どうも思い出せません。(T^T)
普通の人間(笑)ではなかなか壊せないようなものだったような・・・・・。うーむ。

それとも、同人誌の中に書かれていたのを混同しているんでしょうか?
私も最近まだらボケ・・・・・?_| ̄|○




以上、長々と書きまして失礼致しました。